日本の主食といえばお米ですね。
ホカホカ・つやつやのご飯ならそれだけでごちそうに感じてしまいます。
水とお米をセットしたらボタンを押すだけでご飯が炊ける便利な炊飯器ですが、吹きこぼれを経験した事がある人は少なくありません。
急に吹きこぼれを起こすと突然のことにびっくりしてしまいますよね。
何でこんなことに…?と呆然とするでしょう。
実は、炊飯器の吹きこぼれの原因は、水の入れすぎやお米の入れすぎなんです。
水やお米の入れすぎ以外にも、いくつか原因があります。
この記事では、炊飯器の吹きこぼれの原因をお教えします。
また、吹きこぼれた時の対処法もお伝えするので、いつ炊飯器の吹きこぼれが起きても、落ち着いて対処できるようになります。
更に、吹きこぼれてしまったご飯の救済方法もお伝えします。必見です!
炊飯器が吹きこぼれるのは入れすぎなどの4つが原因!
吹きこぼれが起きた時、状況を把握した後にまず最初に思うのは「どうして⁉」の一言だと思います。
まずは冷静に原因を切り分けたいですよね。
そこで、最初に吹きこぼれが起きる原因を解説します。
炊飯器が吹きこぼれる原因は大きく分けて4つあります。
- 水やお米の入れすぎ
- 炊き方を間違えている
- 無洗米を使用した
- 炊飯器の問題
順番に解説していきます。
1.水やお米の入れすぎ
炊飯器の吹きこぼれが起きた時に一番最初に確認してほしいのが、水やお米の量を入れすぎていないかということです。
ご飯の硬さって好みが出ますよね。
柔らかめが好きな人・固めが好きな人など、それぞれいると思います。
硬めや柔らかめが好きだからといって水を入れすぎてしまうと、吹きこぼれの原因に繋がります。
たくさん炊きたいからと炊飯器の大きさに対してお米を入れすぎるのも、吹きこぼれの原因となるので注意が必要です。
2.炊き方を間違えている
炊き込みご飯は、具材が入る分、炊飯器の最大炊飯量より少ない量でしか炊けないことはご存知ですか?
炊飯器の大きさやメーカーによって異なりますが、例えば5合炊きなら3合までしか炊くことができないという炊飯器がほとんどです。
また、玄米モード・おかゆモードなど、炊飯器は炊飯メニューを切り替える事ができます。
このモード選択や、それに対する水加減を間違えてしまうと吹きこぼれの原因となります。
必ず取扱説明書を確認をして、正しい方法で炊飯するようにしましょう。
3.無洗米を使用した
無洗米はその名の通り洗わずに炊ける便利なお米です。
ですが、無洗米にどうしても入ってしまう細かく砕けたお米の粒が、水に溶けだして吹きこぼれの原因となることがあります。
無洗米を使用する場合は、水とお米がなじむようによくかき混ぜ、水が濁る場合は何度かお水を交換してから炊飯するようにしてください。
4.炊飯器の問題
これは大きく分けて吹き出し口の目詰まりと故障の2種類が考えられます。
吹き出し口の目詰まりは、一度吹きこぼれた後の掃除が疎かだった場合や、蒸気口に実際に何かを詰まらせてしまった場合に起きます。
故障というのは主に内蓋のパッキンの劣化のことです。
炊飯器の内蓋についているパッキンは、吹きこぼれを防ぐためのものです。
炊飯器本体の寿命は7~10年と言われていますが、パッキンは早くて2〜3年で寿命を迎えてしまうことがあります。
パッキンを目視で確認して劣化が認められる場合は、メーカーへ問い合わせてみると良いでしょう。
炊飯器の吹きこぼれを掃除する簡単3STEPを紹介!
なぜ吹きこぼれが起きてしまうのかが分かったところで、次は目の前の惨状をどうにかしましょう!
炊飯器の周りはもちろんですが、炊飯器自体もきちんと掃除しないと、先述の通り目詰まりの原因となってしまいます。
そうすると吹きこぼれを繰り返してしまうことにもなり兼ねないので、しっかり掃除しましょう。
とはいえ、あまりに大量に吹きこぼれてしまうと、どこから手を付けたらいいのかと途方に暮れてしまいますよね。
順番に説明していきますので、どうぞ安心してください。
それでは掃除の仕方をご説明します。
- まずは周りのお掃除
- 炊飯器の外側の掃除
- .内窯と内蓋を洗う
- 布巾 複数枚
- キッチンペーパー・新聞紙
- アルコールスプレー
- 綿棒
1.まずは周りのお掃除
すぐに炊飯器の掃除をしたい気持ちはお察ししますが、高温の炊飯器を触るのはやけどの危険があるので、まずは炊飯器のコンセントを抜ましょう。
そして温度が下がるまでは吹きこぼれが付着した台の部分を拭いていきましょう。
その時も念のためやけどに注意してください。
温度が下がるまでは吹きこぼれが付着した台の部分を拭いていきましょう。
炊飯器の吹きこぼれは、水分にでんぷんが溶け込んだものなので、拭き残しがあると細菌やカビが発生します。
まずは量に応じてキッチンペーパーや新聞紙で吹きこぼれを取り除いてください。
塗り広げないよう、かき集めるつもりでやってみてください。
大まかに取り除けたら、次は濡れた布巾で丁寧に拭き上げます。
触ってみてべたつくようなら布巾を替えてしっかりと拭き取り、最後にアルコールスプレーを吹きかけ、乾いた布巾やキッチンペーパーで拭いてください。
2.炊飯器の外側の掃除
次に炊飯器の外側を拭いていきます。
炊飯器の温度が下がっているのを確認してから始めましょう。
台を拭いた時と同じ要領でべたつきがなくなるまで拭き、最後にアルコールスプレーを吹き付けた布やキッチンペーパーで拭いてください。
形状的にカーブがあって拭きにくいと思いますが、拭き残しがないか確認しながら丁寧に拭きましょう。
3.内窯と内蓋を洗う
まずは内窯を洗っていきます。
必ず触れる温度になっているか確認してから内窯を持ち上げてください。
中に入っているお米は後から説明する救済方法で美味しく頂くこともできるので、別の容器に移しておくといいでしょう。
それではまず、中性洗剤を付けて内側も外側も念入りに洗いましょう。
炊飯器の内側が汚れている場合は濡らした布巾で拭いてください。
次に内蓋を外し、綿棒などを使って細かい部分も洗います。
吹き出し口の部分は特に汚れが付着していると思うので、根気よく洗いましょう。
細かいパーツに関しては扱い方がメーカーによって違うので、取扱説明書やメーカーサイトなどで確認しながら洗ってください。
これで掃除は終わりです。
最後に拭き残しがないか確認して、内蓋や内窯を元に戻してください。
炊飯器の吹きこぼれを防止する方法3つを紹介
炊飯器の吹きこぼれの掃除はやることは少なくても根気がいりますよね。
一度吹きこぼれを経験すると、もう二度と吹きこぼれを起こしたくないと思うでしょう。
では、吹きこぼれを防止するにはどうしたら良いのでしょうか?
炊飯器の吹きこぼれを防止する方法をご説明します。
- 炊飯前に水加減・炊飯方法を確認する
- 無洗米でもよくすすぐ
- 炊飯器のメンテナンスを怠らない
1.炊飯前に水加減・炊飯方法を確認する
お米と水を入れてふたを閉めて、炊飯ボタンをピッ!とするその前に、もう一度確認することで吹きこぼれを防止できます。
柔らかめが好きな場合でも、水の量は、規定量より目盛3分の1分多い程度にとどめましょう。
炊き込みご飯の場合は炊飯器の最大炊飯量より3割くらい少ない量で炊きましょう。
玄米なら玄米モード、おかゆならおかゆモードを使って炊いてください、
2.無洗米でもよくすすぐ
手を入れてガシガシ研ぐ必要はありません。
水を入れた時に白く濁るようなら、それがなくなるまで何度か水を替えましょう。
水とお米が良くなじむように、数回かき混ぜるのもおすすめです。
3.炊飯器のメンテナンスを怠らない
内蓋が目詰まりを起こしていないか、パッキンが劣化していないか、定期的に確認するようにしてください。
取扱説明書にお手入れの仕方が載っているので、それに沿ったお手入れも定期的に行うようにしましょう。
炊飯器が吹きこぼれても食べれるご飯にする方法3つ
炊飯器が吹きこぼれた時に炊いていたお米、捨ててしまうのはなんだかもったいなくないですか?
お米一粒には7人の神様がいる…なんて話もありますし、昨今はフードロスなんて言葉もあります。
吹きこぼれたお米が食べれるご飯に変身したらうれしいですよね。
吹きこぼれたお米の救済方法をお伝えしますので、是非試してみてください。
- 炊飯器で炊きなおす
- 鍋で炊きなおす
- 雑炊にする
炊飯器で炊きなおす
炊飯器で炊きなおすのは、一番簡単に食べれるご飯にする方法です。
水が少なすぎるとご飯が焦げてしまう可能性もあるので、気を付けてください。
やり方
- 吹きこぼれで減ってしまった分の水(目分量でOK)を入れ、炊飯する
- 炊きあがって芯が残るようなら、お酒を少し入れて10分程再炊飯する
鍋で炊きなおす
せっかくだからお鍋でご飯を炊いてみるのもいいですね。
土鍋で炊けば、旅館のご飯のような気分を味わえて、吹きこぼれてしまった悲しい気持ちも楽しい気持ちに変わるかもしれません!
やり方
- 吹きこぼれたお米を鍋に入れる
- 吹きこぼれた量に応じて水を足す(目分量でOK)
- ふたを少しずらした形で乗せ、中火で火をつける
- 沸騰して1分後に弱火にし、様子を見ながら8~10分程度炊く
- 火を止めて10分程度蒸らす
まだ水が残っているようなら、もう1~2分過熱を続けましょう。
雑炊にする
白米はあきらめて、せっかくなら野菜もたっぷり食べれる雑炊にしてみませんか?
具材と一緒にしっかり煮込むので、炊飯器や土鍋のように
芯が残ったり、失敗したりするかも…
なんて心配はいりません。
しかも家にある残り物の野菜も活用できて、一石二鳥です!
これから紹介する食べれる雑炊レシピは、しょうがを入れているので体も温まります。
寒い冬にぴったりですよ。
材料
- お米(残っている水も)…3合分
- 家にある野菜(長ネギ・白菜・小松菜・チンゲン菜など)…適量
- 家にあるキノコ(えのき・しいたけ・しめじ何でもOK)…適量
- 家にあるたんぱく質(カニ缶や鶏肉など)…適量
- 鳥がらスープの素…適量
- 水…1カップ
- 醤油…大さじ1
- みりん…小さじ2
- しょうが(おすすめは生ですが、チューブでも)
作り方
- 根菜を入れる場合は火の通りを早くするためにレンジで1~2分加熱しておく。
- 具材を切る。大きさは小さめで揃えておくと食べやすい。しょうががある場合はみじん切りにしておく。
- 鍋に水1カップと鶏がらスープの素・醤油・具材・お米を入れ火にかける。
- ふたをしてお米が柔らかくなるまで煮る。
- しょうがを入れてひと混ぜし、味を見て物足りなければ塩(分量外)を入れ、火を止める。
まとめ
- 炊飯器が吹きこぼれる原因は水やお米の入れすぎが原因。
- 炊飯器が吹きこぼれる場合、内蓋のパッキンが劣化している可能性もある。
- 炊飯器が吹きこぼれたらやけどに注意しながらすぐに掃除をしましょう。
- 吹きこぼれを未然に防ぐには確認やメンテナンス、炊飯手順を怠らないこと。
- 吹きこぼれたご飯は鍋や炊飯器で再炊飯することが可能。寒い日には雑炊もおすすめ!
今回は炊飯器の吹きこぼれの原因や対処法、防止策をお伝えしました。
吹きこぼれてしまった場合ももう対処法やお米の救済方法が分かっているので、慌てず対処できると思います。
でも一番いいのは、吹きこぼれを起こさないようにすることですよね。
炊飯器の吹きこぼれを起こさないよう、炊く前の確認やメンテナンスなど、普段から気を付けてみて下さい。
そしておいしいお米を食べましょう!
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