日本でも老若男女問わず大人気のパスタ!あなたはイタリアで本場のパスタを食べたことがありますか?
ぜひ本場のパスタを食べてみたいと思っていますが、知人からよく言われる一言があります。
イタリアの料理はまずいと感じた。
楽しみに現地に行ったけど、料理がまずいと思った。
私は食べることが好きなので、いつかイタリア行った時に本場のパスタを楽しみにしていたのですが。
イタリアのパスタをなぜまずいと感じるか調べたところ、実は日本で食べているパスタと味付けが違うからです。
今回は本場のイタリアパスタを徹底解説し、ソースの種類やパスタを食べるマナーについてもご紹介します。
ぜひこの記事を読めば、イタリア旅行の「食」を楽しめること間違いなしです!
イタリアパスタがまずいのは日本と味付けが違う!
海外旅行を経験したことがある人は、自分がイメージしていた味と本場の味が違いすぎて、本場の味をまずいと感じたことがあるかもしれません。
イタリア料理でまずいと感じた人の口コミを集めてみました。
- 日本では700円ぐらいでカルボナーラが食べられるのに、イタリアではまずいカルボナーラが1300円でした。
- イタリアで食べた料理は、しょっぱいか味がしないかの2択でした。
- パスタが茹ですぎてのびきっていました。
では本当にイタリアのパスタはまずいのでしょうか?
イタリア料理は地方の素材の味を生かしたシンプルな調理法です。
イタリアという国は地方によって気候や風土が違います。
それぞれの地方で採れた素材を生かして調理します。
まずいというよりかは、パスタに入っている素材をシンプルに楽しむ!という考えの方が良いのかもしれませんね。
さらに調べてみると、味付けにも日本との違いが見えてきました。
イタリアと日本は味付けが違う!
イタリアはハムやチーズ、トマトの種類が豊富です。できるだけ素材の味を生かして、その味が消えないように味付けも考えられています。
調味料はオリーブオイルと塩を基本とします。
とてもシンプルで驚きました!
日本のようにバラエティーに富んだ味とはだいぶ違いますね。味が単調なので飽きてしまうことも。
日本人の求める旨味やだしという考えがイタリア料理に欠けている分、味が薄い、物足りないから「まずい」と感じてしまうのかもしれません。
味覚は一人一人違います。日本で食べるパスタの概念を取って、本場のパスタを堪能してみてはいかがでしょう。
私はシンプルな味が好きなので、イタリア料理の事情を調べていくうちに、どんな味なのかますます食べてみたいと興味がわいてきました!
本場イタリアではトマトソース系のパスタがおすすめ!
イタリアの気候は地中海性気候で、日差しが強く降水量も少ないことが特徴です。この気候を活かして栽培されるのがトマト!
各地方で採れたトマトの素材を存分に生かしたトマトソース系のパスタを食べてみて下さい。
イタリア料理の味付けは主にオリーブオイルと塩です。ペスカトーレは魚介のだしが出ているので、日本人向けの味に近いでしょう。
さらにペスカトーレはトマトソース系をベースにしていますので美味しいこと間違いありません。
イタリアのパスタソースは6種類!名前の由来を解説
あなたはどのパスタソースが好きですか?その日の気分によっても好みが変わることもあるでしょう。
イタリアパスタはソースの種類が豊富で、使う食材を変えれば無限大にレパートリーができることが最大の魅力です。
イタリアのパスタソースは大きく6種類に分類されます。ソース種類や代表的なイタリアパスタの名前の由来についてご紹介しますね。
ソースの種類 | 代表的なパスタ名 |
---|---|
トマトソース | ペスカトーレ、ボンゴレ・ロッソ、アラビアータ |
オイルソース | アーリオ・オイル・ペペロチーノ、ボンゴレ・ビアンコ |
クリームソース | アッラ・カルボナーラ、アルフレッド |
バジルソース | トラパネーゼ、ジェノベーゼ |
ミートソース | ラグー・アッラ・ボロネーゼ |
チーズソース | カチョエぺぺ、クアットロ・フォルマッジョ |
【トマトソース】ペスカトーレ
魚介類を使用したトマトソースのパスタです。日本でも定番のパスタですね。
イタリア北部のペスカトーレ島は魚介類が豊富で、漁師が余った魚介や雑魚を集めトマトソースで煮込んだことが名前の由来とされています。
イタリアではトマトソースでなくても魚介類を使えば、ペスカトーレです。本場で食べたい方は現地の人にソースの種類を確認した方が良さそうですね。
【トマトソース】アラビアータ
トマトソースをベースにニンニクと唐辛子を使った辛い料理です。辛いもの好きな人にはおすすめです。
アラビアータを食べると辛くて顔が赤くなり、怒った顔のように見えることから名前の由来になりました。
お店によって辛さが違うので、食べ比べをしても面白そうですね。
【オイルソース】ペペロンチーノ
正式には「アーリオ・オリオ・ペペロンチーノ」という名前です。アーリオはニンニク、オリオは油、ペペロンチーノは唐辛子のことです。
イタリア中南部が発祥とされています。イタリア本場のペペロンチーノには具材がないことから、「絶望のスパゲッティ」とも呼ばれています。
ペペロンチーノは細めのスパゲッティとオイルソースの相性が良いですよ!
【クリームソース】カルボナーラ
老若男女問わずみんなが大好きなカルボナーラ!私の息子も大好きでよく注文します。
名前の由来には、諸説ありますが、炭焼き職人がパスタを作ると、手に付いていた炭がパスタの上に落ち、炭が黒こしょうのようであるということです。
材料は豚ホホ肉の塩漬けと言う意味のグアンチャーレ、羊のミルクで作られたペコリーノチーズ、鶏卵、黒こしょうとシンプルです。
日本は生クリームを使いますが、本場イタリアのクリームソースは卵とチーズと黒こしょうのみ!
人生一度は本場イタリアのカルボナーラを食べてみたいものです。
【バジルソース】ジェノベーゼ
若い女性に大人気のイメージがあるジェノベーゼ。バジルの香りが爽やかで食欲をそそりますよね!
1800年代にはジェノバ風の野菜スープの味付けとして、家庭で作られていました。
ジェノバの名産品であるバジリコをふんだんに使って作られたソースにパスタを絡めたものです。
ジェノバは温暖な気候でバジリコの生育に適しています。
実は本場イタリアのジェノベーゼは緑色ではなく、茶色の色をしているんだよ!
緑色のジェノベーセはジェノベーゼペーストパスタで、茶色のジェノベーゼが本来の形です。
驚きですね!私も今まで日本でたくさんジェノベーゼを食べていたのに、調べて初めて知りました。
【ミートソース】ラグー・アッラ・ボロネーゼ
ボロネーゼとはイタリアの都市ボローニャが発祥とされています。
初めはシンプルなパスタでした。しかしボローニャの富裕層がフランス料理の「ラグー」をもとに肉や野菜、ワインを使用して作りました。
それからラグー・アッラ・ボロネーゼとなりました。パスタは平べったいのが特徴のタリアテッレを使います。
作り方はニンニク、タマネギ、セロリの野菜をみじん切りにし、牛挽肉をオリーブオイルで炒め合わせ、赤ワインとトマトペーストで煮込みます。
では日本のミートソースとボロネーゼは何が違うのでしょうか?
ミートソースはトマトで煮込み、ボロネーゼは赤ワインで煮込みます。
他にもミートソースはケチャップやソース、砂糖を使うので、子供向けの味として日本では定番料理ですね♪
【チーズソース】カチョエぺぺ
カチョエぺぺのカチョはチーズ、ぺぺはこしょうを意味します。
ペコリーノロマーノというチーズをパスタに絡ませ、こしょうをたくさん加えたパスタです。日本では知名度が低いでしょう。
イタリアでは大人気で、簡単に作れる超シンプルなパスタとして若者にも注目されている一つです。
今回ご紹介したパスタソースは定番で日本でも馴染みのあるものですが、これらはごく一部です。お好みのパスタソースを見つけてみて下さい。
イタリアパスタの食べ方はフォーク1本!マナー4つ紹介
日本人の特に女性は、パスタをフォークとスプーンでお上品に食べませんか?
パスタをフォークですくい、スプーンの上でくるくるっと一口サイズに巻いて食べる人の方が多いかと思います。
特に意味も考えずに、スプーンとフォークを使っていたわ!
私も右手にフォーク、左手にスプーンを持ち、一口で食べられるように形を整えてから食べていました。
実はイタリアパスタの食べ方はフォーク1本なんです!なんとスプーンを使うことはイタリア人からしてみれば「お子ちゃま」の扱いなんだとか。
ではフォークを使って正しいイタリアパスタの食べ方について解説しますね。
イタリアパスタの食べ方はフォーク1本であることを知っていれば、イタリアに行ったときも恥ずかしい思いをせず、パスタを楽しめるでしょう。
イタリアパスタをフォークで食べてみよう!
- フォークでパスタをお皿の向こう側に寄せ、端を空けるようにスペースを作ります。
これはスプーンでくるくるっとしていた作業を、お皿の端で行う作業のためです。 - イタリアパスタは麺の量が多く、山のように盛り付けてきます。
山の頂上からパスタを取りたいですが、ここは山のふもとの方から2~3本ずつ取り出しましょう。
この時、フォークを斜めに入れると数本ずつ取れますよ! - 先程作ったお皿の端のスペースを使い、一口サイズに形を整えます。
フォークを時計回りにくるくるっと回しながら、パスタの形を整えましょう。
スープパスタやソースの緩さなど用途によってスプーンを使っても全く問題なし!
イタリア料理のマナーは料理を楽しむこと!。フォークだけ使っても、スプーンと一緒に使っても正直どちらでも大丈夫です。
フォークをくるくるっと回すにも言い伝えがあることをご存知ですか?
イタリアでは、パスタをフォークで巻く際に、反時計回りで回すと不幸になるという言い伝えがあります。
これは、反時計回りでフォークを回したときに、目の前に座っている相手にソースがはね跳ぶ恐れがあるからではないかとされています。
もし相手が白い服を着ていて、ソースを飛び散らしたら大迷惑ですよね。
最初は中々上手くいかないかもしれませんが、ぜひフォーク1本でパスタを食べることをマスターしてみましょう。
そして本場で実践できるようにしてみてはいかがでしょうか。
音を立てずにパスタを食べよう
日本では蕎麦やうどん、ラーメンなどの麺類は音を立てて食べますよね。麺のすすり音で美味しさが際立ちます。
パスタはフォークで一口ほどに形を整えて食べると良いでしょう。
パスタソースは絡めずに食べよう
お店で食べるパスタは見た目にもこだわり、綺麗で美味しそうに盛り付けて運ばれてきますね。
パスタソースに絡めて食べたいときは、パスタを一口の大きさにフォークで巻き付けてから、パスタソースも一緒に絡めると良いでしょう。
パスタは噛み切らずに食べよう
パスタは、日本の蕎麦と同じく、噛み切らずに食べましょう。
噛み切ったパスタがまだ食べていないお皿の上のパスタに落ちたら、不快に思う人もいるでしょう。
初めにフォークで救う量をしっかり考え、一口で食べられる状態にすることをおすすめします。
私は意外と噛み切らずに食べることが苦手です。まずは、フォーク1本で上手に一口サイズの形を整えることから、練習してみますね。
イタリアパスタの食べ方のマナーを意識してぜひ実践してみましょう。
まとめ
- イタリアパスタは素材を生かしてオリーブオイルと塩のシンプルな味付けが特徴である。
- イタリアパスタはシンプルな味付けのため、日本人は味が薄かったり物足りなかったりまずいと感じてしまう。
- イタリアパスタは気候を活かして採れるトマトを存分に使い、魚介の旨味もぎゅっと詰まったペスカトーレがおすすめ。
- イタリアのパスタソースは、トマト、オイル、クリーム、バジル、ミート、チーズの6種類である。
- イタリアパスタの食べ方はフォーク1本を使って一口サイズに整えてから食べる。
- イタリアパスタの食べ方には、音を立てずに、ソースは絡めず、噛み切らずに食べるマナーがある。
南北に渡るイタリアは地域ごとに気候や風土が違うため、味や使う食材が各地で違うことも特徴です。
ぜひイタリアに行って地域の特性を活かしたパスタを食べてみて下さいね。
ガイドブックだけでなく、現地でホテルの人や地元の人にお店を聞いてみると、美味しいパスタに出会えるかもしれません。
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