ハスクチップってなんですか?
ヤシの実を砕いてサイコロ状にしているチップのことですね
おもに昆虫や爬虫類などの床材に使用されてますね。
飼育時の床材も多くて選ぶのに悩みますが、ハスクチップは消臭・防湿・転倒防止効果があり、おすすめの1点です!!
床材にハスクチップを利用するとダニが発生するってきいたけど
いいえ、ハスクチップではなく、なんと生体への寄生と飼育方法が原因だったんです!
- 【生体自体に寄生】すでに生体自体に付着
- 【不衛生】掃除をこまめにしない
本記事ではダニ発生の原因と対策そして効果を詳しくご紹介!
正しくハスクチップを使用し、ダニがいない、楽しい飼育ライフを送りましょう!
ハスクチップでダニの発生!まさかの生体と飼育が原因
子育て中に一度は、カブトムシやクワガタを育てたいと言われた経験がありますか?
動画の影響で爬虫類の飼育をしてみたいと興味が湧いてお迎えする方も増えていますね。
ハスクチップの床材を敷いたり、水場やえさ場を置いたりして、いざ快適な飼育ライフを送るはずが・・・。
最近なぜか体が痒かったり、体に赤い発疹がでたりしたら、ゲージ内にダニがいるか要注目です!
ゲージの中のかわいい昆虫や爬虫類を見て驚くべき事実を見てしまいます。
生体にびっしりダニが発生していたなんて、経験した方もいるでしょう。
ハスクチップの床材を取り出してみたら、さらに大量なダニを発見!
もうダニ発生はハスクチップが原因としか思えませんが実は違うんです。
- 【生体自体に寄生】すでに生体自体に付着していて気が付かず飼育する
- 【不衛生】掃除をこまめにしない
ハスクチップはヤシの実を砕いたもので、消臭や保水性もすぐれています。
清潔なハスクチップですが、使い方が原因で、悪いイメージがついてしまうこともあります。
ハスクチップの床材として使用できる条件は昆虫に関しては「成虫」に限られています。
「幼虫」や「産卵」には適用外の為、使用には注意してください。
ハスクチップのデメリットについても解説しますが、デメリットが多い【昆虫の大型クワガタ】には使用しないようにしましょう。
【原因1】生体自体にすでに寄生している
ハスクチップを床材に使用する代表的な生体は、昆虫類(カブトムシやクワガタ)や爬虫類のほかにリクガメがいます。
じつは生体が捕獲される場所は高温多湿ですが知っていましたか?
高温多湿の場所はダニが好む条件が恐ろしい程そろっているんですよ!
入手方法は野外で捕獲したり、店舗で購入したりと様々です。
お迎えをした時には100%に近い確率で「ダニ」が寄生しているなんて恐ろしすぎます。
【原因2】不衛生に注意!こまめに掃除をしないといけない理由は3つ
せっかくお迎えした生体(昆虫や爬虫類)たちがダニだらけだと、心配になりませんか?
生体にダニが寄生していたら取り除いてあげればよいですが、肝心なのはその後のこまめな掃除なんですよね。
油断するとハスクチップの床材にも、びっしりダニが発生してしまいます。
- 飼育ケースの中は高温多湿となりダニが発生しやすくなる。
- 餌場はゼリーなどの水分が床材にしみこみダニが発生する。
- ハスクチップの床材全体もフンや尿・脱皮した殻および飲み水の水滴が落ちて湿気を作る。
床材に落ちた水滴は高温多湿の状態を作り、ダニの発生原因になります。
ハスクチップの床材に限らず、すべての飼育用具は清潔にしてダニの発生を防ぎましょう。
できるだけ毎日、飼育状態を観察してダニがいないか確認することをおすすめします。
頑張って手入れしているのに、ハスクチップの床材にダニが発見、どうしたらいいの?
次項ではダニに困っているあなたに、発生した後の対策についてお伝えしますね!
ダニが増えると人体に悪影響!飼育前の生体チェックは入念に!
少しハスクチップに発生する原因のもとである「ダニ」について、なぜ対処や予防が必要なのかを理解していただくためにお話します。
ダニがすでに寄生しているとお伝えしましたが、実はダニも数えきれない種類があります。
ダニの種類は吸血タイプ・体液を吸うタイプなど様々です。
- 昆虫(カブトムシ・クワガタ)…コナダニ・イトダニ
- 爬虫類・リクカメ…マダニ
それでは生体別に調べてみましょう。
昆虫(カブトムシ・クワガタ)にはコナダニやイトダニが寄生します。
基本コナダニやイトダニは人に害もなく少量なら昆虫(寄生主)と生存していきますが、大量発生をすると状況は変わります。
昆虫の腹部にある呼吸する部位(気門)に寄生した場合は、少量でも昆虫が死んでしまう可能性もあるので要注意!!
大量発生したコナダニやイトダニを餌にしている「ツメダニ」は人に害を与えるダニであり、人に無害から有害へと繋がります。
爬虫類・リクカメに寄生するダニは人獣共通感染症(ズーノーシズ)を引き起こします。
ハスクチップの床材や爬虫類やリクガメからダニを発見したら、人害があるので早急に廃棄や洗浄してくださいね。
人と動物との共通感染症(人獣共通感染症)とは
多くの感染症は人と動物両方に感染します。
感染する病原体となる微生物や寄生虫には様々なものがあり、病気の種類は、今まで調べられた結果、世界中で200種以上に及んでいます。
動物を身近に飼う人が非常に増えていることや、飼育環境の変化等により、国内でも医療機関からの報告例が増えています。
これらの病気を知り、その予防法を実行すれば、「病気になるからペットは飼わない、動物には触らない。」などとむやみに恐れる必要はありません。
人獣共通感染症についての知識をより深めて、動物との生活を健康で楽しいものにしていきましょう。
引用 東京都動物愛護センター
簡単にダニの説明をしましたが、お迎えする時は必ず生体のチェックをしてくださいね。
最初にこの作業をしておくだけでも、ダニ発生の予防になり増殖をグッと抑えられます。
ハスクチップはダイソーで購入!ダニ対処や予防法解説
毎日欠かさずお手入れをしているのにハスクチップの床材にダニが付いてる
生体(昆虫・爬虫類・リクガメ)にも少しダニが付いてますが、何とかならないですか?
飼い主として早くダニを取り除いてあげたい気持ちは、よくわかります。
ハスクチップの、ダニ発生後のハスクチップや飼育品について、各自お伝えしますね。
- 【生体の飼育品の清掃】ハスクチップの床材や飼育ケースのダニ除去と清掃
- 【生体別のダニ対策】昆虫・爬虫類・リクガメのダニ除去
- 【ダニ発生の予防策】あらかじめ病院に行く・予防用品を準備しておく
【対処法1】ハスクチップ床材や飼育ケースのダニ除去と清掃
ダニが発生した時の、飼育用品の対処法を説明しますね。
ハスクチップ床材
ハスクチップの床材についてですが、ダニが繁殖しているのであれば再利用を考えず捨ててしまうほうが安全です。
ハスクチップの床材なら「家庭ごみ」として処分できるので、手軽に捨てれますよね!
すべての生体(昆虫・爬虫類・リクガメ)の床材処理は共通です。
ハスクチップは価格が高いと言われますが、価格も色々ですし、お得意な商品もありますよ。
昆虫ならダイソーで「ヤシガラチップ」という商品が安く買えるので、汚れる前に掃除してダニ対策をしてください。
生体の種類によりますが、目安は1〜2週間に一度位として毎日観察しながら、ケース内の状態で調整してくださいね。
引用 ダイソー
ハスクチップの床材ですが、爬虫類やリクガメだと使う量が多くなりますが、最近では安く購入できる商品も色々出ていますよ!
昆虫は「ダイソー」で爬虫類やリクガメは「ネット」で床材を購入するのが一番コスト的にも安くゲットできますね。
飼育ケース
続きまして飼育ケースの対処法ですが、生体によって若干清掃方法がかわります。
昆虫のケースや朽木・餌ケースなどのダニ対策の基本は、煮沸消毒がおすすめですね。
ダニは60度以上だと消滅するので、煮沸しなくても飼育用具の対応温度が60度以上ならつけ置きで大丈夫です。
アルコールスプレーでは「パストリーゼ77」という商品が食べ物にも使えるので害がなくてお勧めです。
我が家では対策として、「パストリーゼ77」を飼育用品に使用してますが、食器類や野菜・果物にもスプレーして家中で活用してますよ。
次亜塩素酸水も生体にやさしいスプレーなので、一度お試しください。
- 掃除する際は生体を必ず別のケースに入れてくださいね。
- 必ず生体にダニがいないか確認して戻さないと掃除の意味がなくなりますよ。
- アルコールなどで清掃したら、完全に乾いてから生体を戻すこと。
引用 YouTube
対策として、動画のように必ず生体は一度移動させてから、愛情を注いで掃除ができれば大丈夫ですね。
【対処法2】生体からダニを除去する
ハスクチップ自体だけ処理してもダニは発生するので、道具を使って生体から除去をする方法をお伝えします。
カブトムシやクワガタにダニが付着していたら、柔らかめの歯ブラシに少しだけ水を含ませて、優しくブラッシングしてください。
- カブトムシやクワガタは水がにがてなので、流水を直接かけることは避けてください。
- 今回のご説明はあくまでも成虫に対しての対策です。
- 幼虫や孵化目的がある場合は使用禁止です。
爬虫類やリクガメについては、温浴療法がありますが、効果に関しては皮膚病を予防するぐらいで考えたほうがよいですね。
ダニ対策として、昆虫よりは体が大きいので取り扱いしてくれる「動物病院」に行くのが、生体自体の安全確保にはおすすめします。
ダニ取りスプレーや「フロントラインスプレー」なども販売していますが、生体が弱る可能性もあるので注意してください。
フロントラインスプレーは犬猫用ですが、爬虫類やリクガメでも使用は可能です。
【対処法3】ダニ発生の予防
ダニ発生の予防ですが対策として2点お伝えします。
- 生き物をお迎えするときに、事前にダニが居ないかチェックしてもらう
- ダニ予防グッズを使用する
一つ目の対策は、生体をお迎えする前に、ダニがいないか病院でチェックしてもらいましょう。
どうしてもダニはいやと思うなら病院で診てもらってからお迎えが一番ですね(昆虫は除く)。
生体の状態も把握できるし、プロのアドバイスをもらうのが一番ですよね。
ハスクチップの床材は日光に当てたり、その他の飼育ケースや用品は消毒を済ませたりしておけば、何時でも準備万端でお迎えができることでしょう!!
ハスクチップは他の床材(広葉樹や腐葉土など)と違ってダニは付着していないですが、一応ダニ対策しておきます。
二つ目の対策は、ダニ予防グッズを使用することですね。
ハスクチップの下にダニ防止シートを敷いたり、予防スプレーをしたりします。
ただ、ダニを殺す作用がある商品が、生体に害がないかは疑問点もあるので、使用する際はよく調べることをおすすめしますね。
予防をしたから100%ダニを防げるわけではありませんが、楽しく飼育ライフを送りたいですよね?
ハスクチップがすべて悪いわけではありませんが、意外な「落とし穴」もあります。
次項はハスクチップのデメリットと回避できた場合のメリットも紹介しましょう。
ハスクチップ床材のデメリット4つや効果4つを解説!!
ハスクチップがダニを発生させるのではなく、生体と飼育方法が原因とはお伝えしましたが、実際のデメリットはどうなのでしょうか?
デメリットと効果を解説していきます!!
ハスクチップのデメリット4つ
- (ダニを消滅させない)針葉樹と違い消滅効果なし
- (成虫限定)幼虫・産卵には不可
- (大型クワガタ不可)あご(はさんだりする部位)がはさまり取れない
- (生体の床材の相性)爬虫類には体質的に合わない場合がある
【デメリット1】針葉樹と違いダニの消滅効果なし
ハスクチップは消臭効果はあるが針葉樹と違いダニを消滅する作用は無い為、デメリット要因です。
【デメリット2】(成虫限定)幼虫・産卵には不可
ハスクチップの床材は昆虫「成虫」しか使用できません。
デメリットになるかは、その後の飼育方針によります。
- 幼虫・孵化・産卵させる目的がある場合は絶対に使用しない
- ハスクチップを床材として使用する前に、生体だけの飼育か繁殖も希望するか、あらかじめ決めておく
【デメリット3】(大型クワガタ不可)あご(はさんだりする部位)がはさまり取れない
昆虫の大型クワガタにはできるだけ使用してはいけない理由は2つあります。
- 大きなあご(はさみのような形をしていて口元にある部位)にハスクチップが挟まる。
- 挟まりもがくと、クワガタの体にダメージをあたえ弱ってしまうので要注意!!
【デメリット4】(生体の床材の相性)爬虫類には体質的に合わない場合がある
人間が衣類の素材により、着心地が「良い素材」と「悪い素材」があるのと同じように、それぞれの生体によって相性があります。
初飼育の時は、何種類か少量で床材を準備したほうがイレギュラー対応時に焦らずに済みます
ハスクチップの効果は4つ
- (消臭効果)糞・尿のにおいを軽減
- (転倒防止)転倒防止ネットは不要
- (保水性)霧吹き作業の軽減
- (廃棄が楽)家庭ごみとして廃棄できる
【効果1】ハスクチップはヤシの実を砕いた天然素材で消臭効果がすぐれている
ヤシの実を砕いた天然素材のため、消臭効果がすぐれていて糞尿のにおいをかなり軽減してくれます。
実際わたしも使用してみて他の床材より、においが無くなりました
においがなくなれば世話も簡単になり効果も抜群ですよ!
【効果2】ハスクチップはサイコロ型に砕かれていて転倒防止効果あり
ハスクチップの下に爬虫類・昆虫が潜りこんでも隙間があるので埋もれることなく這い上がれ効果ありです。
【効果3】保水性があり、ケース内の霧拭き(水分補給)作業が他の床材より少なくて済む
ハスクチップは保水性があり、霧吹き(水分補給)が他の床材より少なくて済みます。
効果として、ハスクチップだと水分補給をうっかり忘れて床材が乾燥していたなんてことが回避されますよ。
【効果4】(廃棄が楽)家庭ごみとして廃棄できる
ハスクチップは土ではなくヤシの実(木製)の為、家庭ごみとして廃棄が可能です。
廃棄に困らなければ、こまめに掃除をしても悩まなくて済み「効果大」ですね。
まとめ
- ハスクチップにはダニは付着していないが、生体自体に初めから寄生している状態で飼育し増殖させる。
- ハスクチップの床材や飼育用品を掃除しないとダニの大量発生の原因になり、人害になる種類と危険性をしっかり把握する。
- ダニが発生した場合は早急に生体からダニを除去し飼育用品の消毒が必要であり、生体別に正しい除去方法と消毒方法で行う。
- ハスクチップの床材と飼育ケースの予防としてダニ防止スプレーやマットの使用の説明、生体を持ち帰る前に病院で確認してもらう。
- ハスクチップのデメリットについては、昆虫は「成虫のみ」使用可で生体全体では相性があり、効果は消臭・転倒防止・保湿・廃棄が簡単である。
ハスクチップの床材がダニ発生の原因では無いということが分かりましたね。
同時に飼い主もきちんと飼育方法を理解して飼育しないとダメだともわかりました。
ダニ問題は飼育者から見れば頭を悩ませる問題ですよね。
生体を飼育する以上完全にはダニを駆逐することはできないです。
床材としてはハスクチップは良い素材なので、きちんと使用して「ダニの大量発生」を防ぎましょう。
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