防水シーツを洗ったら洗濯機が壊れるって聞いて不安…。本当なの⁉
「防水シーツを洗ったら、爆発音がして洗濯機が壊れた!」という投稿はSNSでも見られます。
防水シーツを洗うと洗濯機が壊れるのは、脱水が原因です。
脱水は遠心力で水を飛ばす工程ですが、防水シーツは水分を通さないので、水を抱え込む状態になります。
じゃあ防水シーツは手洗いしないとダメ?面倒だな。
洗濯機対応の防水シーツなら、コツを押さえれば洗濯機で安全に洗えますので、記事で正しい方法をお伝えしますね。
洗濯機が壊れると不便ですし、買い替えの出費も痛手ですよね。
正しい洗い方を知ることで「洗濯機が壊れるかも…」という不安をなくし、安心して防水シーツを洗えますよ!
家庭用洗濯機での丸洗い&乾燥機も使用OK!お手入れ簡単な防水シーツ!
防水シーツで洗濯機が壊れる危険あり!脱水で異常振動!
お子さんがおねしょをしても、布団やマットレスへの染み込みを防いでくれる便利な防水シーツ。
ペットを飼っているご家庭や、介護の場面でも活躍してくれます。
防水シーツを洗うと、脱水の際に洗濯機が異常振動を起こしてしまい、壊れる可能性があります!
知らなかったから、今まで普通に洗濯機で防水シーツを洗ってたわ。
私の周りでも、壊れる可能性を知らず、洗濯機で防水シーツを洗っていた方は何人もいますが、壊れる理由は下記の通りです。
脱水は遠心力で水を飛ばす作業ですが、防水シーツは水を外に通さないため、布の内部に水を抱え込む状態になります。
布にたまった水の重みで洗濯機が異常振動を起こし、バランスを崩して倒れたり、周囲の物にぶつかって壊れたりするのです。
防水シーツを洗うと洗濯機がどのように壊れるのか、またどんな危険があるのか詳しくご説明しますね。
【動画で確認】防水製品の脱水で洗濯機が激しく振動!
洗濯機で防水シーツを洗うと、脱水の際に異常振動が起こる可能性があるとお伝えしました。
異常振動ってどんな感じなんだろう?
NITE(製品評価技術基盤機構)で行われた実験動画がありますので、見てみましょう。
※実験動画で脱水されているのは防水シーツではありませんが、同じく防水性の自転車カバーです。
引用 YouTube
えーっ!振動というより洗濯機が暴れ回ってるレベル!
こちらの動画では危険が無いよう、洗濯機の近くに物が置かれていませんが、ご家庭だと洗濯機周りに色んな物があるのではないでしょうか。
防水シーツを洗うと洗濯機が倒れて壊れる危険だけでなく、壁や扉、家具などに衝突して、周りの物まで破損してしまう危険もあります!
防水シーツを洗って洗濯機が壊れたというSNSでの報告を見ると、洗濯機だけでなく隣の洗面台までひび割れていて驚きでした。
防水性のものを洗濯機で脱水するとどんな危険があるかまとめてみました。
- 洗濯機が激しく振動し、周囲の物にぶつかった結果、内部の部品が破損したり、変形したりする。
- 洗濯機に激突された周囲の壁や扉、家具や床、洗面台などが破損する。
- 洗濯機近くの棚に置いている物が、振動により落下し壊れる。
- 洗濯機本体が激しく動くことにより給水・排水ホースが外れ、水漏れに繋がる。
もし子供が近くにいて怪我をしてしまったら…、と思うと怖い!
とはいえ、防水シーツのような大きい洗濯物を手洗いするとなると大変です。
洗濯機洗いに対応していない防水シーツもあるので3章もチェックしてね。
防水シーツの洗濯機での洗い方を解説!ネットを利用!
洗濯機対応の防水シーツなら、普通に回すだけで大丈夫なのかな…。
洗濯機対応の防水シーツは、もちろん洗濯機で洗えますが、洗い方のコツを押さえるとより安全です。
洗濯機に負担がかからないよう、防水シーツの安全な洗い方について一緒に見ていきましょう。
防水シーツの洗い方を4ステップでご紹介
防水シーツをの洗い方を、流れに沿って4つのステップでご説明しますね。
防水シーツはネットに入れて洗うと、脱水時、回転の邪魔にならず安全です。
ネットに入れない場合、広がった防水シーツが洗濯槽にはりついて、水が洗濯機内部から逃げられなくなる危険があります!
まれに「ネット使用不可」の防水シーツもあるため、製品の表示に従うのが大前提です。
防水シーツを洗う時は、シーツ単独ではなく、防水加工されていない他の洗濯物と一緒に洗いましょう。
お子さんの防水シーツを洗うなら、掛布団カバーやタオルケットなどと一緒に洗うのも良いですね。
SNSで話題になった投稿者は、それまでに何度も防水シーツを他の衣類と一緒に洗濯機洗いしておられました。
丁寧に洗おうと防水シーツ単独で、ネットに入れず洗ってみたら、大きい音がして洗濯機が壊れたとのことです。
私の知り合いは壊れる可能性を知らず、防水シーツを洗濯機洗いしてましたが、聞くと毎回バスタオルも一緒に洗っていました。
バスタオルが水を吸ってくれていたから、洗濯機が壊れずに済んでいたんだね。
脱水前に一度洗濯機を止めて、防水シーツの水気を軽く切るだけで、シーツが抱える水分量が減り洗濯機の異常振動を防げます。
防水シーツで洗濯機が壊れる原因は脱水ですので、特に注意しておく工程です。
脱水では洗濯物にかなり強い力がかかるので、長時間行うと防水シーツが傷み、防水効果が弱まる可能性もあり!
一手間かかるけど、洗濯機が壊れたら困るし、脱水前にシーツを絞っておこう。
防水シーツの防水面を内側にして干すと、シーツ同士がくっついてしまい、乾きにくいことがあります。
防水シーツを干す時は、くっつきやすい防水面を外側に向けて干しましょう。
ちなみに防水シーツは水分を抱え込みやすいため、脱水後でもポタポタと水滴が垂れてくることがあります。
室内に防水シーツを干す時は、水滴がたれてこないか注意しましょう。
また、対応している防水シーツであれば、乾燥機ももちろん使えます。
非対応の防水シーツを乾燥機にかけると、防水面のコーティングがボロボロになり、防水性がなくなります。
価格は少し上がるけど、乾燥機対応の防水シーツが楽だね。
洗濯機や周囲の物を守るためにも、防水シーツを洗濯する時には、ぜひ上記のポイントを押さえて下さいね。
防水シーツの洗濯目安は敷き方により異なる
防水シーツはどれくらいのペースで洗えばいいのかな?
防水シーツの敷き方により、洗濯ペースの目安は異なります。
- 防水シーツに直接寝ている場合
-
週に1~2回が目安。
- 通常のシーツの下に防水シーツを敷いている場合
-
週に1回~2週間に1回が目安。
肌が直接、防水シーツに触れていなければ、洗濯は2週間に1回くらいでもOK!
もちろん、おねしょや嘔吐などで防水シーツが汚れた場合は、都度洗濯して清潔な状態を保ちましょう!
防水シーツは洗濯機で洗えないものもあり!表示を確認!
防水シーツを洗濯機で洗うと壊れる可能性について1章でお話ししましたが、実は洗濯機の取扱説明書で注意喚起されている内容なのです。
説明書は最初にざっと読んだけど、覚えてないわ…。
洗濯機の取扱説明書には防水製品を洗濯しないよう記載がありますが、防水シーツの種類は様々あり、洗濯機洗いに対応した製品も多いです。
防水シーツのような大型の洗濯物は、洗濯機で洗えないと不便ですよね。
防水シーツには、洗濯機で洗えるもの、洗えないものがありますので、必ずお持ちの製品の洗濯表示を確認しましょう。
防水シーツの洗濯可否について、詳しくお伝えしていきますね。
【洗濯機】説明書に「防水製品は洗濯NG」と記載あり!
私が普段使っている洗濯機の取扱説明書を改めてチェックしてみたところ、このような記載がありました。
防水性のシートや衣類は、「洗い」「すすぎ」「脱水」をしない。
(激しい振動や転倒によるけが、本体や周囲の損壊、洗濯物の損傷、水漏れなどのおそれ)
引用 パナソニック
複数の主な洗濯機メーカーの取扱説明書を確認しましたが、全て防水製品の洗濯はしないよう書かれていました。
説明書に書いてあったんだね、ちゃんと見てなかったなぁ。
私も取扱説明書は最初に読まず、使い方が分からない時や製品が動かなくなった時にしか見ませんが、やはり重要なことが書かれてますよね…。
ちなみに洗濯機で洗えない防水性の製品とは、どんなものを指すのか確認しておきましょう。
- オムツカバー
- サウナスーツ
- ウェットスーツ
- レインウェア
- 寝袋
- キルティング
- スキーウェア
- 自転車・バイク・自動車のカバー
- レジャーシート
- おねしょシーツ など
防水性かどうか分からないものはどうしたらいいんだろ?
実は、繊維製品が防水性かどうかを確かめる方法があります。
取扱説明書に「防水製品の洗濯不可」とある以上、防水シーツを洗って洗濯機が壊れた場合、過失扱いとなり保証期間内でも無償修理できません。
洗濯機の破損がひどい場合には修理自体が難しく、買い替えになる可能性もあります。
洗濯機の買い替え費用はかなりの痛手だな…。
「大丈夫だろう」と安易に判断して、防水シーツを洗濯機で回すことは避けましょう!
【防水シーツ】洗濯機洗いOKか表示を必ず確認しよう!
洗濯機の説明書には一様に「防水製品は洗えない」と書かれていますが、実際には洗濯機洗い可能な防水シーツもあります。
防水製品と一口に言っても様々な種類があるため、洗濯機メーカーは万が一のことを考え、最も危険のない使い方を記載しているのでしょう。
防水シーツには洗濯機で洗える製品、洗えない製品がありますので、洗濯機に入れる前に必ず洗濯表示の確認が必要です。
防水シーツの洗濯機対応状況は、メーカーによって様々です。
製品による防水シーツ洗濯方法の違い(一例)
- 洗濯機、乾燥機は使えず、揉み洗いも不可。押し洗いのみ可。
- ネットに入れれば洗濯機で丸洗い可、乾燥機は不可。
- 洗濯機での丸洗いも、乾燥機利用もOK。
防水シーツの洗濯方法は、メーカーによって本当にバラバラなのね!
洗濯機洗いが不可の防水シーツは、面倒ですが手洗いするしかありません。
シーツを手洗いするのはかなり面倒ですので、今から購入されるのであれば、ぜひ洗濯機洗い対応の防水シーツを選んでくださいね。
防水シーツを選ぶポイント3点を解説
これから防水シーツを買おうと思っているあなたに、選ぶポイントを3点お伝えしますね。
防水シーツを選ぶポイント、それぞれについて解説します。
①洗濯機洗いに対応している
防水シーツは大きさのある布製品なので、洗濯の手間を考え、洗濯機洗い対応のものを選びましょう。
お子さんがおねしょをしてしまった日が、雨の日だとシーツがなかなか乾きませんよね。
とはいえ、おねしょはいつ起こるか分かりませんので、お天気に関係なく洗濯・乾燥可能なシーツがおすすめです。
②側面まで防水加工のボックス型は避ける
シーツの中には、マットレスの上面だけでなく側面まで包み込むボックス型があります。
側面まで防水加工が施されたボックスシーツは、角の部分に水がたまりやすく乾きにくいです。
洗濯機から取り出した時に、ボックスシーツの角にたまっていた水が大量に床にこぼれた、という声もあります。
側面も防水だと安心な気もしますが、おねしょ対策なら上面だけ防水でも十分ですので、洗濯の手間を考えるとボックス型は避ける方が無難です。
③撥水ではなく防水加工を選ぶ
「防水加工」と「撥水加工」は混同しやすいのですが、異なった加工です。
- 防水加工
-
水を通さない加工。
素材自体が加工されているので効果が落ちにくい。 - 撥水加工
-
水を弾く加工。
効果が落ちやすい。
撥水加工は水分を弾く性質なので、おねしょや寝汗がシーツの表面に残ったままになり、寝心地が悪くなります。
撥水加工だと蒸れやすいしね…。
防水加工は水分を吸収し、その水分を外部に漏らさない加工ですので、表面の肌触りは快適です。
寝心地のことまで考えると、撥水ではなく防水加工のシーツがおすすめですよ。
防水加工で水分をしっかり吸収!ニット素材を使用し、寝心地も快適♪
まとめ
- 防水シーツは水を通さない性質のため、洗濯機で洗うと脱水時に水を抱え込んでしまい、洗濯機の異常振動、ひいては壊れる原因になる。
- 防水シーツの脱水により異常振動を起こした洗濯機は激しく動くため、壁や扉、家具など周りのものまで壊れる危険がある。
- 洗濯機の取扱説明書には防水製品を洗わないよう注意書きがあるが、防水シーツの種類は様々で、洗濯機洗いに対応した製品も多い。
- 防水シーツには洗濯機で洗える製品と洗えない製品があるので、必ず洗濯表示を確認する。
- 防水シーツを選ぶポイントは「洗濯機洗いに対応」「側面まで防水加工のボックス型は避ける」「撥水ではなく防水加工」の3点。
- 洗濯機で防水シーツを安全に洗うためには「ネットに入れる」「単独で洗わない」「脱水前に一度絞る」「防水面を外にして干す」。
今回、防水シーツを洗濯機で洗うと壊れるという話を聞いて、本当なのか調べてみることにしました。
ネット上でも、「防水シーツを洗うと『爆発する』『破裂する』」というような衝撃的な言葉を見かけます。
被害状況の写真を見ると、部品が粉々に飛び散るような爆発、破裂ではないものの、本体が割れて明らかに壊れていると分かる状態でした。
防水シーツも洗濯機も、とても便利なアイテムですが、使い方を誤ると機械の故障や周囲の物品に被害が及びます。
それぞれの製品の注意事項に従って、安全な取り扱いを心がけましょう。
私も取扱説明書や製品の表示は、しっかり目を通すようにします!
洗濯機&乾燥機利用OKでお手入れ楽ちん♪
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