思い入れのある羽毛布団を打ち直したいけど、失敗しないか不安。
羽毛布団の打ち直しは、断られたり返却された布団の質が前より悪くなったりして失敗することがあります。
長年使ってきた羽毛布団を打ち直すのに、業者に断られたり布団の質が落ちたりして失敗したくないですよね。
打ち直しを断られる理由
布団の質低下に繋がる不安点
失敗を防ぐため、打ち直す羽毛布団や依頼したい業者について調べてから依頼しましょう。
初めて依頼する人は、生協など宅配で送れる業者に依頼するのもお勧めです。
長年愛用してきた羽毛布団をきれいに打ち直して、寝心地のいい布団に再生させましょう。
打ち直しに出さずに新しく羽毛布団を買い替えるならこちらもお勧め!
羽毛布団の打ち直しに失敗しないためのチェック3つ!
長年使ってきた羽毛布団がぺしゃんこになって、寝ていても暖かくなくなってしまったというお悩みを抱えてはいませんか?
高級な羽毛布団はずっと使ってきたから愛着もあるし、もったいないから打ち直しをしよう、とお考えの方もいるでしょう。
羽毛布団を布団屋さんに持っていったら、ダウンが傷んでいるからって断られちゃった!どういうこと?
羽毛布団のダウン率が80%以下の場合や羽毛が傷んでいると、追加の羽毛を入れても膨らまないため打ち直しを断られることがあります。
羽毛布団の打ち直しでは、布団を解体して洗浄した後に、既定の量の羽毛を継ぎ足して新しい生地に詰めます。
この作業を行っても布団のボリュームやふわふわ感が復活しないと判断された場合に打ち直しを断られることがあります。
ここでは羽毛布団の打ち直しに失敗しないよう、どのような羽毛布団が打ち直しに適さないかを解説していきます。
長年使ってきた羽毛布団が打ち直しができるのか、買い替える方が効率がいいのかはダウンの状態に左右されます。
せっかく布団屋に依頼しに行ったのに、打ち直しが出来ずに失敗することが無いよう事前に布団の状態を確認しておきましょう。
【確認1】羽毛布団のダウン率が80%以上あるか
羽毛布団を洗浄してふかふかに再生させるためには、少なくとも中身に80%以上のダウンが含まれていなければなりません。
羽毛布団の中身はダウンとも呼ばれる羽毛と、フェザーと呼ばれる羽根の部分の2種類の水鳥の毛が使用されています。
- 羽毛
(ダウン) -
水鳥の胸から腹部にかけて生えている羽毛のこと。
タンポポの綿毛のような円形で、空気を多く含み軽いのが特徴です。
- 羽根
(フェザー) -
一般的に思い浮かべる羽根のこと。
湾曲した軸が中心にあり弾力性があるのが特徴です。
引用 日本羽毛製品協同組合
私も羽毛が入っていれば羽毛布団と呼ぶものだと思っていたのですが、羽毛にも種類があることを知って驚きました。
ダウンは一羽の水鳥から少量しか取れない貴重な素材で、ダウンが暖かいのはダウンが空気を多く含んでいるから。
布団の中に空気の層ができるから、羽毛布団は夏でも快適で冬も暖かいんですね。
希少なダウンが多く使われている羽毛布団が、打ち直しの洗浄工程でふわふわに戻るのはダウンの汚れが落ちるからです。
肝心のダウンがあまり含まれておらず、洗浄しても復活するダウンが少なければふわふわになるはずがありません。
打ち直しのために洗浄しても期待するほどふわふわにならないなら、打ち直しよりも買い替えを進められてしまうのです。
羽毛布団のダウン比率が少ない布団なら、布団屋さんも打ち直しよりもコスパがいい買い替えを進めてくるんですよね。
【確認2】羽毛布団を4つ折りにした厚みが30㎝以上か
羽毛布団を4つ折りにして30㎝以下の場合は壊れたダウンの割合が多い証拠で、通常のダウンの追加量では元通りになりません。
ダウンは丸く放射線状に生えた毛に空気が含まれ、さらに自然の油のコーティング作用で湿気に負けずふわふわになります。
- 長年の使用による経年劣化
- 圧縮袋による圧力
- 石油系のドライクリーニングのやりすぎ
私の実家の羽毛布団も、20年近く使ったせいで肩口の近くなどの体に当たる場所のダウンが壊れてしまっていました。
ダウンが壊れたら元のように空気を含むことができないので、洗浄してもボリュームが戻ることはありません。
布団屋に持ち込んだ際も、ダウンがだめになってしまったらどうしようもないので買い替えるよう勧められました。
羽毛布団のダウンを規定の量以上に継ぎ足して使うことも可能ですが、追加料金がかかって高額になってしまいます。
ダウンが壊れると厚みが減るので、ダウンの多くが壊れてしまっている状態だと布団の厚みが30㎝を下回るのです。
羽毛布団の厚みは一つの目安なので、参考程度に考えておきましょう。
羽毛布団の中身は素人が見ただけでは判断しにくいので、実際に布団屋でプロに診断してもらうのが確実でお勧めです。
【確認3】購入時の値段は少なくとも3万円以上あるか
羽毛布団の打ち直しはシングルでも2万円以上するので、あまり高価な布団でなければ買い替えたほうがお得です。
打ち直しはきちんとしたところで頼むと、シングルでも2万円以上の値段がかかるのが相場となっています。
打ち直しの価格は本体価格の3割が相場といわれるので、少なくとも3万円以上する布団でなくては料金が釣り合いません。
安い羽毛布団は、必ずその値段に見合った安さの理由があるはずです。
- 希少で高価なダウンの比率が80%に届かない場合がある。
- 品質が良くない羽毛や安価な産地の羽毛が使われている。
値段が3万円以下の安い羽毛布団の場合は、買い替えた方が打ち直しにかかる料金より安い可能性があります。
試しに調べてみたところ、ニトリのホワイトダックダウン85%のシングル羽毛布団が11,990円(税込)で売っていました。
打ち直しがシングル布団で2万円くらいかかるから買った方がお得なのでは?
正直、2万円で打ち直しするくらいならニトリの羽毛布団を買った方がお得でいい布団が手に入る、という人もいるはず。
羽毛布団を打ち直さずに買い替えるならこちらがお勧め!
もちろん手持ちの布団が6万円以上するような高級品なら、打ち直した方が経済的なのでお勧めですよ。
布団屋で羽毛布団の診断と見積もりを出してもらおう!
特に、布団の打ち直しが失敗せずにできるかは中身のダウンの状態が大きく影響します。
羽毛布団の打ち直しができるか不安なら、布団屋に実物を持って行って診断や見積もりを取ってもらうのがお勧めです。
羽毛布団は寿命が5~10年と長い期間使用できる製品で、手入れや管理を丁寧にしていれば20年使えることもあります。
羽毛布団のボリュームが少なくなったころには値段などは分からなくなっていることもあるでしょう。
布団屋に羽毛布団を持ち込めば、打ち直しができる布団なのかを診断し見積もりを出してくれるはずです。
手持ちの羽毛布団にどのくらい再生可能なダウンがあるかを診断してもらってから打ち直しを依頼すれば失敗せずに済みます。
やっぱり分からないことを相談できると安心するよね。
羽毛布団の打ち直しで分からない事や、不安に思うことがあるなら近くの布団屋に相談しに行くというのもお勧めですよ。
羽毛布団の打ち直し料金や生地の素材など3つ確認!
手元の羽毛布団が打ち直し出来そうだと分かれば、次にどこに依頼すべきかという問題に直面するでしょう。
羽毛布団の打ち直しを依頼できる業者は、地域にある布団屋や生協、ネットで申し込める昭和西川など多岐にわたります。
打ち直しができる業者が多くてどうしよう?
質の悪い業者に当たらないか、返却された布団が前より質の低いものになってしまわないか不安な人もいるでしょう。
打ち直して布団の質が下がり失敗しないために、元の布団に近い素材の生地を選び、情報の開示された業者に依頼しましょう。
打ち直して新しくなる生地や足し羽毛は特に重要で、元の布団とできる限り同じ素材を選ぶようにして下さいね。
特に打ち直しの料金の安さだけで決めてしまうと、布団が返ってきたときに後悔することになるので本当にやめましょう。
依頼する業者をしっかり見極めて元の布団に近い素材を選んで、返却された布団に満足できないという失敗は避けましょう。
【確認4】料金が相場の2万円より安すぎる業者は避ける
羽毛布団を打ち直しに出して失敗だと感じるのは、依頼する前の布団より質が悪くなって帰ってきたときではないでしょうか。
質の悪い業者に依頼してしまうと本当に後悔しますよ。
羽毛布団の打ち直しの料金は購入時の3割程度が相場といわれ、シングル布団の場合で2万円以上が目安とされています。
羽毛布団の打ち直しの値段は、大まかに加工料金、布団の生地、継ぎ足す羽毛の3つの要素と送料で決まります。
- 打ち直しの加工料金
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布団の生地を割き羽毛を取り出す解体、羽毛の洗浄、新しい生地に羽毛を詰めなおす加工の3工程があります。
解体や羽毛の洗浄にかかる費用は相場が決まっているので、設備が整った工場ごとで差はあまり出ません。
- 羽毛布団の新しい生地の素材
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羽毛布団を解体する際に布団の生地を割くので、打ち直し後は新しい生地の布団となって戻ってきます。
布団の生地は肌触りや通気性に影響するので、なるべく以前の布団に近い素材の生地が望ましいのです。
- 新しく継ぎ足す羽毛の質
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羽毛布団の解体を行えばダウンは少なからず減少するので、新しくダウンを追加しなければなりません。
追加する羽毛もアヒルのダックダウンかガチョウのグースダウンか、産地がどこかで値段が変わります。
打ち直しに値段の差が出るとすれば、布団生地の素材と継ぎ足すダウンの質や産地による違いによるものでしょう。
打ち直しをする業者によっては、別々の顧客から預かった布団の羽毛をまとめて洗浄してしまう、という業者もあるとか。
見ず知らずの他人の羽毛と混ざった羽毛布団は嫌。
打ち直しの代金が安い業者やコースを選んで以前の布団より寝心地が悪くなるのは避けたいですよね。
羽毛布団は長く使う上に、寝心地が変わると生活にも支障が出るので、信用できる布団屋を探しましょう。
どこの布団屋を選んだらいいか分からない、という人はこちらの章で紹介する布団屋に依頼するのもお勧めです。
【確認5】生地や追加の羽毛は以前の布団と同じものを選ぶ
羽毛布団の打ち直しを依頼するとき、補充する羽毛の種類や新しく張り替える布団の生地の種類は必ず確認しますよね。
羽毛布団の打ち直しで追加する羽毛の種類や新しい生地の素材は、できるだけ以前の布団と同じ種類のものを選びましょう。
料金を安くするために生地や継ぎ足す羽毛の質を以前の布団よりも落としてしまうと、布団の寝心地が変わってしまいます。
- 綿
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通気性に優れた素材で肌触りも良くやや高価な素材。
「番手」という糸の細さの単位が大きいほどなめらかな生地。
- シルク
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光沢のあるなめらかな素材で肌触りの良い高価な素材。
水や摩耗に弱くデリケートなためお手入れに苦労することも。
- ポリエステル
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軽くて丈夫で値段も安い、扱いやすい素材。
湿気を吸わず蒸れやすいため、他の素材と混合の生地がお勧め。
例えば以前の羽毛布団が綿100%の生地だったのに、ポリエステルとの混合生地にしてしまうと寝心地や重さが変わります。
せっかく質のいい羽毛布団だったのに打ち直して寝心地が変わってしまった、となれば後悔することになりますよね。
布団の生地は特に寝心地に影響するので、元の素材の比率や綿の番手なども気にして新しい生地を選びましょう。
【確認6】打ち直しを依頼する業者は信用できるか
打ち直しを依頼する内容を決めても、肝心の布団屋さんがしっかりとした技術力と信頼がないと不安ですよね。
羽毛布団を打ち直す前に、依頼する布団屋さんが信頼できるかどうかネットや口コミで情報を集めてから依頼しましょう。
羽毛の洗浄や管理は布団ごとに個別で行っているか、実績のある業者なのかは特に確認しておきましょう。
業者を評価する根拠として、日本羽毛製品協同組合という組合の認定工場に指定されているかも参考になります。
事前にホームページを確認して、不安なら羽毛布団を持ち込んで見積もりだけ先にお願いするのもいいでしょう。
羽毛布団の見積もりの際には、アドバイスや疑問点への質問にしっかり答えてくれる業者かをしっかり確認しましょう。
専門知識のある人がアドバイスしてくれる業者なら安心できるね。
羽毛布団の打ち直しは生協でも可能!お勧め3つ紹介
羽毛布団の打ち直しの依頼について紹介してきましたが、実際に打ち直しするならどこがいいか迷う人もいるでしょう。
最近は布団の打ち直しは布団の専門業者だけでなく、生協などの身近な場所でも依頼ができるようになりました。
ここでは、身近な大手スーパーや有名な老舗メーカーなど、羽毛布団の打ち直しを依頼しやすいお勧めの業者を紹介します。
依頼先 | シングル料金(税込) | 別のサイズへの打ち直し | 特徴 |
(コスモクリエイティブ) 生協 | 19,580円~ | ダブルをシングルへ 2枚を1枚へ変更 | 生協の組合員に向けたサービス 地域ごとにそれぞれ委託した業者に依頼 |
イオンカジタク | 25,300円~ | 不可 | イオン傘下のオンラインサービス業者 4,400円(税込)の追加料金で9カ月の保管サービスがある |
昭和西川 | 24,970円~ | 不可 | 老舗布団メーカーで布団生地や追加用ダウンの質が高い |
初めて羽毛布団の打ち直しを依頼する、という人はネットや電話で依頼できる業者で依頼してみるのが簡単でお勧めです。
高品質の羽毛布団を打ち直したいという人は、確かな技術力と伝統を誇る老舗布団屋の「昭和西川」がお勧めですよ。
紹介する業者はどこも自宅から宅配で布団を送って打ち直してもらえるので、全国どこからでも依頼できるので利用してみましょう。
【生協】各地の組合ごとの委託業者に依頼
全国各地の共済保険やスーパーなどでおなじみの生協では、羽毛布団の打ち直しサービスを実施しています。
羽毛布団の打ち直しサービスは各地の生協ごとに業務委託した業者が違うので、料金は生協によって違います。
あなたの地域の生協がどのような値段と内容で打ち直しをしてくれるのか、チラシやサイトで確認してください。
表に乗せている企業は実際に生協から業務委託されている布団屋の一つです。
生協が業務委託しているなら信頼できるという安心感もあるので、組合に加入しているなら依頼してみるといいでしょう。
あなたの加入している生協が布団の打ち直しをおこなっているのかを調べてから依頼しましょう。
【イオンカジタク】イオングループの家事サービス部門
イオングループが家事代行や生活サービスをオンラインで依頼できる参加企業でも、布団の打ち直しができます。
大手スーパーのイオンが提供するサービス提供企業なら、安心して大事な布団を任せられる信頼がありますよね。
打ち直しにかかる料金も、シングルの羽毛布団25,300円(税込)、ダブル34,100円(税込)と相場と変わらない値段です。
イオンカジタクの特徴は、4,400円(税込)の追加料金で最長9カ月間布団を保管するサービスがあることです。
湿度と温度が管理された専用の保管倉庫で預かってくれるので、布団の保管スペースが少ない人にお勧めです。
【昭和西川】布団の老舗ブランドが誇る信頼
国内老舗布団メーカーである昭和西川でも、宅配で自宅から配送できる羽毛布団の打ち直しサービスを行っています。
昭和西川は歴史ある布団製造メーカーなので、布団の質も設備も信頼があるので安心して任せられますね。
打ち直しのプランも、中に入れるダウンの質や生地によって4つのコースから自由に選ぶことができます。
料金は一番安いダックダウンのコースでシングル24,970円(税込)ダブル34,900円(税込)といったお手頃価格です。
高価なポーランド産の羽毛や綿100%の生地への打ち直しも扱っているので高品質の羽毛布団を依頼する人にお勧めです。
布団メーカーとしての実績が日本トップクラスの昭和西川なら、高級な羽毛布団でも安心して預けられますね。
まとめ
- 羽毛布団の打ち直しを断られて失敗するのは、ダウンの比率が低いかダメージを受けてダウンが壊れているから。
- 羽毛布団のもとの値段が3万円以下なら打ち直しの費用に見合わず、買い替えたほうが出費が少ない。
- 打ち直しの料金は2万円以上で購入時の値段の3割程度が目安、それより低額の業者は避けたほうが良い。
- 打ち直しの際に追加する羽毛や布団の生地は以前の布団と同じものを選び、従来と同じ寝心地の布団となるようにする。
- 羽毛布団の打ち直しは布団屋だけでなく、生協やイオンなどの大手スーパーでも生活サービスの一部として依頼できる。
- 初めて打ち直しを依頼するなら、イオンや昭和西川など宅配で布団を宅配できる信頼できる業者に依頼するのもお勧め。
羽毛布団の打ち直しに失敗しないために今ある羽毛布団の何を確認すればいいのかは確認できましたか?
羽毛布団は使用年数が長く、質の良い布団を適切に手入れしていれば10年以上使用できる場合もあります。
むかし高額で買った羽毛布団を打ち直したのに失敗した、と後悔しないようしっかり下調べをしてから依頼しましょう。
20年前に嫁入り道具として買ってもらった高級羽毛布団が、打ち直しに出したら生地が硬くて寝心地が変わってしまった。
10年前に親戚から勧められて買った羽毛布団、わざわざ見積もりに出したのにダウンが壊れていて断られてしまった。
そんな失敗をして時間と布団を無駄にしてしまった、と後悔することが無いよう、打ち直しについて調べてから行動しましょう。
羽毛布団を打ち直すのではなく買い替えるならこちらがお勧め!
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