七夕飾りといえば短冊や吹き流し、ちょうちん、網飾り!
園児が七夕飾りを製作し、願い事とともに笹に飾って幼稚園や保育園では七夕会が催しされますね。
地域によっては、七夕飾りの中でも野菜や果物の形を折り紙で製作し、笹に飾る習慣があるんですよ。
どうしてナスやスイカをかざるの?
子供から七夕飾りの意味を聞かれて困った経験のあるあなた!
七夕や短冊の由来は知っていても、野菜の形を飾る由来を答えられる人は少ないのではないでしょうか?
野菜の形を飾る由来は、諸説ありますが天帝のお供え物やお盆との関連から、五穀豊穣や手芸が上手になるようにという言い伝えがあります。
本記事では七夕飾りの由来を紹介し、折り紙やスタンプで簡単にできる野菜の形の製作を紹介します。
ぜひ子供と楽しく七夕飾りを製作してみてくださいね。
七夕飾りの野菜製作には由来が3つ!子供にも簡単解説
七夕飾りの色とりどりの短冊や飾りにはそれぞれに意味があり、願いや想いが詰まっています。
折り紙や画用紙を使って製作することが大好きな子供たちは、夢中できれいな飾りを製作するでしょう。
おもちゃがほしい!
さかあがりができますように!
小さい頃、短冊に自分の叶えたいことを書きましたよね!当時は何もわからず、七夕飾りを製作して飾っていたことでしょう。
私も幼少期は色とりどりの短冊や飾りがキレイとしか考えていませんでした。
七夕とは日本の五節句の一つの年中行事です。織姫と彦星が天の川を渡り、1年に1度だけ出会う日のこと。
毎年7月7日に願いを書いた短冊や飾りを笹の葉に飾り、星にお祈りをします。
七夕飾りといえば、吹き流しやちょうちん、網飾りが定番です。
他にもナスやきゅうり、スイカといった野菜や果物も飾られているところを見たことありませんか?
七夕飾りの野菜製作には「五穀豊穣」と「手芸の上達」の願いがあると言われています。
もし子供から「七夕ってなに?」「どうして野菜の形をかざるの?」と聞かれたら、意味をしっかり教えてあげたいですよね!
七夕飾りの野菜の形には3つの由来があリます。私が住んでいる地域は野菜を飾る習慣が無かったので、とても興味があり調べてみました。
七夕飾りには野菜や果物の形を製作して飾る地域もあります。それはなぜでしょう?
七夕飾りに野菜を飾る由来には諸説ありますが、3つご紹介します。
- 天帝へのお供え
- お盆との関連
- 天の川
七夕飾りの由来の他にも、七夕飾りの折り紙、野菜スタンプについてもご紹介しています。
1.天帝へのお供え
織姫のお父さんを天帝と呼びます。織姫は織物の神様、天帝は天と水の神様とされています。
七夕の日にこの2人においしいものをお供えすると、恵みの雨が降り豊作となり、また織物などの手芸が上達するという言い伝えがあります。
7月に旬を迎える主な野菜や果物は、ナス、キュウリ、トマト、スイカですね。
昔は笹に飾るのでは無く、実物をお供えしていました。
ナスやキュウリ、スイカはご利益のある食べ物としてお供えし、お供えした野菜は神様の食べ残しという意味から、神様の力が宿っています。
お供えした後は、美味しく野菜や果物をいただくと、神様のお力で願いごとが叶うんだよというお話です。
七夕の日ををきっかけに野菜嫌いな子も食べるきっかけになってくれると良いですね!
2.お盆と関連
江戸時代のお盆の時期は7月中旬頃でした。昔は、七夕の日がお盆の始まりとされ、七夕のお祝いをしてお盆を迎えましょうという習慣がありました。
お盆と言えば、ナスやキュウリで作った精霊馬がお供えの一つとされ、その名残が七夕のお供え物になったのでしょう。
お盆の習慣で飾るナスやきゅうりの精霊馬の名残が、七夕の日のお供え物として残ったというお話です。
お盆という言葉を知らないと子供には理解が難しい話かもしれませんね。
3.天の川
七夕は毎年7月7日に織姫と彦星が天の川で会える日と言われています。
機織りの仕事をしていた織姫と牛の世話をしていた彦星は、とても仲良くなり結婚しました。
働き者でしっかりしていた2人ですが、結婚した後急に働かなくなってしまいました。
神様は織姫と彦星に怒り、2人の間に天の川を作って離してしまいました。2人はとても悲しくて泣き続けました。
それを見た神様は結婚する前のように、一生懸命働いたら、1年に1度だけ、2人を会わせると約束をしました。
2人は一生懸命働いて、1年に1度だけ天の川を渡り会いに行くことを許されるようになったというお話が七夕です。
この他にも彦星が瓜を横に切ってしまい天の川ができたから、織姫と彦星が引き裂かれたという由来があります。
彦星が切った瓜からできた天の川から、瓜→水→水の神様→厄除けと願い事が叶うとなり、七夕に瓜科の野菜をお供えになったというお話です。
1年に1度だけしか会えない7月7日は晴れて欲しいと毎年願ったものです。
私の住んでいる地域では野菜の形を飾る習慣は無かったので、正直大人になってから知りました。
野菜の形の飾りには、豊作だけでなく、手芸の上達の願いも込められているんですね。
今ではわからない言葉をインターネットを使って検索すれば答えは出てきます。
しかし昔から言い伝えられたお話は、親から子へ受け継いでいかなければいけないものだと私は思います。
ぜひ七夕の由来や七夕飾りの意味を子供たちに話しながら七夕飾りを製作してみましょう。
七夕飾りの野菜を折り紙で製作!子供もできる3選紹介!
七夕飾りの野菜は夏野菜のナスやキュウリ、スイカが飾られることが多いです。
折り紙で簡単に作れる野菜が知りたい!
では七夕飾りの野菜や果物の形を折り紙で作ってみましょう。お子さんが簡単にできる折り方を3選ご紹介しますね。
順番に折り方を説明しますので、ぜひ一緒に七夕飾りの野菜を折り紙で製作してみましょう。
ナスの折り方
- 紫色の折り紙
- クレヨン
一度広げ、三角に折り、上の1枚のみ半分に折ります。
この白い部分がヘタになる部分なので、紫クレヨンで塗りつぶします。
反対側も同じように折ります。
さらにヘタの部分を谷折りします。
裏返すとナスの完成です。
きゅうりの折り方
- 緑色の折り紙
- はさみ
- クレヨン
折り目のところを押さえ、折り紙を下の方向に引っ張り、折り目をずらします。
スイカの折り方
- 赤色の折り紙
- はさみ
- クレヨン
七夕飾りは野菜スタンプもお勧め!彦星や織姫の着物に
代表的な夏野菜を使った野菜スタンプを使って七夕飾りを作ってみましょう。
小松菜の茎の部分がお花みたい!
野菜を輪切りにしてみたり、細切りにしてみたり、切り方次第では子供たちは見たことの無い形で目を輝かせること間違いなし!
楽しく野菜スタンプができて、野菜嫌いな子が野菜を食べるきっかけになるかもしれませんね!
今回は小松菜、オクラ、ピーマンの野菜の切り口に絵の具で色づけをしてスタンプにしてみました。
3歳児の娘が楽しくペタペタできましたよ!手の汚れを気にせず、思いっきり野菜スタンプを楽しみましょう。
小松菜はお花みたい!
こちらを彦星や織り姫の着物の形に切り取り、七夕飾りにして完成です。
はじめは絵の具をつけ過ぎて野菜の形が上手く出ませんでしたが、何度もスタンプしていくうちにそれぞれの野菜の特徴が出るようになりました。
予想していたよりもしっかり野菜の形が出ていてとてもきれいな仕上がりになりました。
七夕飾りだけでなく食育にもつながる活動ですので、大切にしたい活動の一つですね。
まとめ
- 七夕飾りの野菜製作には「五穀豊穣」と「手芸の上達」の願いが込められている。
- 七夕は織り姫と天帝においしいものをお供えすると、恵みの雨が降り豊作となる。また織物などの手芸が上達するという言い伝えがある。
- 七夕飾りの野菜を飾る由来はお盆の習慣で飾るナスやきゅうりの精霊馬の名残が、七夕の日のお供え物として残ったという話がある。
- 七夕飾りの野菜の形は簡単に折り紙で製作することができる。
- オクラやピーマン、小松菜を輪切りにし絵の具をつけるとスタンプ製作ができる。彦星や織姫の着物の柄としてスタンプを活用すると良い。
七夕飾りの中でも野菜の形にも意味があり願いが込められていたのを初めて知りました。
親子で言い伝えを話しながら、ぜひ七夕飾りの野菜を製作してみてください。
子供たちは、折り紙やスタンプ製作が大好きです。普段食べている野菜の特長を活かした形を活用することで新しい発見ができることでしょう。
子供たちとどんな願いを込めるのか話しながら、自由な発想で新しいアイディアが生まれるかもしれませんね。
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